|
ビスケットの歴史
ビスケット工場は、近代企業として独立するまで、
パン工場に従属していました。
理由は、その出発がパンにあったからで、
ビスケットはパンの進展に並行して発展してきたとも言えます。
時代がさかのぼればのぼる程、パンとビスケットの区別は不明瞭になっています。
人類がパンをつくり始めたのは、今から5000年も昔だといわれています。
パンは見知らぬ土地へ旅をしたり、
遠くへ狩りに出掛ける時の食料として日持ちが良くない為、
人々はパンを乾かして水分を減らし、もう一度焼くことを考え出しました。
これがビスケットの始まりです。
語源はラテン語のビスコクトウム・パネムで「二度焼いたパン」であるといわれ、
フランス語のビスキュウイ、ポルトガル語のビスカウトも
みな二度焼くという意味を持っています。
日本ではじめてビスケットに関する記述が登場するのは、1855年。
水戸藩士の医者・柴田方庵が書いた『方庵日録』や『方庵雑話』です。
この頃の水戸藩はビスケットの保存性の高さに注目していて、
なんとかその作り方を知りたいと思っていたようです。
そこで柴田方庵は、
長崎周辺で外国人向けに限定して作られていたビスケットの作り方を、
オランダ人に教わりにゆきます。 1855年の2月28日には、その秘密の作り方を手紙にし、
水戸藩に送った史実があり、また『方庵日録』の中にも書き記されています。
これが日本でビスケットが作られたことが明確にわかる最も古い記録です。
このことから、2月28日はビスケットの日と呼ばれるようになったのです。
|