ジャガイモの名前
日本では単に「芋」というとたいていの人が
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモのいずれかを思い浮かべるほど
ポピュラーな食材であるため、呼び名も様々ある。 「ジャガイモ」という呼び名は、
これが日本にもたらされた当時のジャカルタが「ジャガタラ」と呼ばれていたため、
「ジャガタライモ」と呼ばれたことに起因する。
これが変化して現在のジャガイモという呼び名になった。
(ジャワ島の芋の意味のジャワイモが変化した等、異説あり。) 「馬鈴薯」(ばれいしょ)という呼び名もよく用いられる。
これは中国での呼び名のひとつと漢字が同じで、
中国語で読むとマーリンシューとなる。
18世紀に日本人の小野蘭山が命名したといわれているが、
中国名をそのまま輸入したものなのか、
新しく付けた名前がたまたま中国名と同じだったのか、
それとも小野蘭山の命名が中国に伝わったのかは明らかではない。
一説には、ジャガイモの形が馬につける鈴に似ているという事から
この名前になったという。
「マレーの芋」という意味からこの名前が付けられたという説もある。
なお、中国ではほかに「土豆」(トゥードウ)、「洋芋」(ヤンユー)、
「薯仔」(シューザイ)などの呼び方もある。 地方名として、「きんかいも」とも呼ばれる(「きんか」とは金柑転じて禿げのこと)。
また、1年に2〜3回収穫できることから
「にどいも(二度芋)」「さんどいも(三度芋)」とも呼ばれる。
「南京イモ」と呼ばれる事もある。
北海道などでは「ごしょいも」と呼ぶ人もいるがあまり使われない。
痩せた土壌でも栽培しやすく、
ビタミンやデンプンが豊富に含まれている上に、
茹でる等の簡単な調理で食べられ、
加熱してもビタミンが壊れにくいジャガイモは、
江戸時代に幾度となく発生した飢饉の際に、
サツマイモと同じく主食である米等の穀物の代用品として食べられ、
ジャガイモによって飢餓から救われたという記録が残っている。
このために「お助けイモ」と呼ばれた事がある。
また、飢饉の際にジャガイモ活用を勧めた代官の名を取って、
「善太夫芋」「清太夫芋」と呼んだ地方もあった。 英語のpotatoの語源は、タイノ族の言葉でさつまいもを意味する
batataがスペイン語のpatataに変化したものによる。
ケチュア語ではpapaと言うが、この単語はそのままスペイン語でも使われている。
スペイン語でbatataがpatataに変化したのはこのpapaの影響であると考えられている。
生産
国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計資料
(FAOSTAT)によると、
2005年の全世界におけるジャガイモの生産量は3億2310万トンであり、
主食となるイモ類ではもっとも生産量が多い。
生産地域は大陸別ではアジアとヨーロッパが4割づつを占め、
インドを除くといずれも中緯度から高緯度北部に分布する。
上位5カ国で全生産量の54%を占める。
日本の生産量は275万トン(世界シェア0.85%) 中国
7346万トン(22.7%) ロシア 3728万トン(11.5%) インド 2363万トン(7.3%) ウクライナ
1946万トン(6.0%) アメリカ合衆国 1909万トン(5.9%) ドイツ 1162万トン(3.6%) ポーランド
1037万トン(3.2%) ベラルーシ 819万トン(2.5%) オランダ 678万トン(2.1%)
フランス 668万トン(2.1%)
利用法
ジャガイモは、生食用、加工用、デンプン原料用の3種類に大別される。
生食用とは、家庭やレストランなどの料理用で、通常、加熱して食べる。
加工用としては、ポテトサラダ、ポテトチップス、フライドポテト、
冷凍食品(コロッケなど)がある。澱粉は、いわゆる片栗粉であり、
インスタント麺などの原料にもなる。
ジャガイモの皮は、それを使ってガラスや鏡を磨くと曇り止めになる。
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